(S165)厚板ミルにおける新圧延セットアップモデルの開発

摘要

厚鋼板は，船舶や建築，橋梁，ラインパイプ，石油·LNGタンク等用途が多岐にわたっているため，要求される特性や寸法は様々である。要求特性を満たすためには圧延工程での温度管理が非常に重要であり，圧延途中パスに温度管理を行う制御圧延(CR: Controlled Rolling)により製造されることが多い。一方で，寸法精度や平坦度を確保するためには，ミルセットアップにて高精度な圧延荷重予測モデルにより適切なパススケジュールを決定する必要がある。本報告では，比較的荷重予測が困難なCR材を含めて高精度に荷重を予測するための物理モデルと，セットアップ適用時の計算時間の短縮手法について述べる。