メカニカルアロイングにより作製した高窒素ナノ結晶オーステナイトステンレス鋼粉末の熱間固化成形過程での窒素の挙動

摘要

（1）SPS処理によるMA試料のナノ結晶組織のある程度の粗大化ば避けられないが、AlNのような粒子分散剤を5vol％ほど添加すると、その平均粒径は約20nmにとどまった。 （2）cr-Mn系試料でばSPS処理の際、MA試料中に含有するNば、すべて成形体に残存したが、Cr-Ni系のもの（SUS 304相当組成）では、SPS成形の際に的15％程度のNが消失した。 （3）このようなCr-Ni系MA試料でも、負のeN~i値を持つCr, Mn, Nbなどの添加ないしその濃度調整により、Nの残存率Reは大きく向上させることが可能であり、又これらの元素を複合添加するとSPS処理過程での脱窒はほとhど抑制することができた。