異材溶接継手の機械的性質に及ぼす溶接後熱処理の影響

摘要

高速炉の2次系構造部の一部にはフェライト鋼とオーステナイト鋼の異材溶接部が使用されている。 このため、フェライト鋼とオーステナイト鋼の異材溶接部の高温下での材質劣化や損傷機構等の高温強度特性を把握することは重要である。 しかしながら、異材溶接部の高温強度特性を調べた研究は数少なしもそこで、本研究では異材溶接部の溶接材料として使用実績のあるInconel82を溶接材料としたMod.9Cr-1Mo鋼とSUS304鋼の異材溶接継手を製作した。 そして、加熱温度の違いにより異材溶接部の破壊する部位がどの様に変化するのかを調べるとともに、異材溶接継手の機械的性質に及ぼす溶接後熱処理の影響について検討した。