自殺遺伝子·免疫遺伝子を用いた遺伝子治療

摘要

21世紀は癌における分子生物学の進歩を実際の治療に還元する時代といわれており，遺伝子治療に向けられた社会の期待は極めて大きい. 前立腺癌に対しても同様で，治療に難渋するホルモン抵抗性進行前立腺癌に対する新しい治療法出現への期待と合い重なり，大きな期待が寄せられている.最近の10年間において種々の臨床的研究が実施されているが残念ながら目を見張るほどの大きな進展はなく，薬剤として上市化されたものはない.しかし徐々に科学的ェビデンスが蓄積されつつあり，またがh以外の領域においても臨床的な効果が確認されつつあり，今後大きなブレイクスルーが期待されているといえる.