実務現場から集めたプラスチック射出成形金型のノウハウ（第17回）

摘要

拡大鏡，眼鏡，双眼鏡，カメラ，カムコーダ，CDおよびDVDプレーヤの対物レンズ，光通信，大形テレビ，プロジェクションタイプテレビ，複写機，レーザプリンタなど，ガラス，プラスチック球面，非球面レンズは，われわれの生活に密着したところから先端技術製品まで，非常に多く使われている．情報化社会の発展には，大量·高速の情報運搬手段として高精度光学部品は欠かすことのできないものとなっている．プラスチック球面，非球面レンズは金型をつくる，成形するという，われわれの手馴れたプロセスの中にあるにもかかわらず，光学技術の要素が金型設計·製作や成形·測定の検査に入りこhでくるため，技術が光学系企業から一般の金型·成形専業メーカーヘ伝播することが少ない．したがって，非球面レンズはこれからの成長分野であるにもかかわらず，金型·成形専業メーカーのレンズ金型·成形に関する認識は非常にうすい．そこで筆者は，金型·成形技術のサイドからの経験をもとに，非球面レンズ金型·成形について紹介する．