効率的な金型生産を可能にする 生産管理·工程管理のすすめ：射出成形金型の最終仕上げである成形条件出し－射出成形プロセス自動ツール「MPX」の活用

摘要

近年、日本で製造される金型は高精度、高付加価値製品を対象とする金型か多く、付加価値の低い金型は、コスト面より中国などの海外での生産が主力となっている。 一方、メーカーによっては高機能、高精度製品の生産のみならず、一度海外に出した生産を日本での生産に切り換えるような“ブーメラン現象”も起きている。 そのため、日本企業は国内での生き残りを賭け、高機能、高精度の金型をつくり、成形品を効率良く、かつ低コストでの生産が要求されている。 高機能、高精度の製品を短時間に製作するためのツールとして、製品設計、金型設計への樹脂流動解析ソフトウェア「Moldflow Plastics Insight」（以下、「MPI」）や「Moldflow Plastics Advisers」（同「MPA」）の導入はもちろhのこと、金型を完成させるための最終工程である成形条件出し、最適化の効率を高めるツールが求められている。 ここでは、成形条件出しを支援するための射出成形プロセス自動ツール「Moldflow Plastics Xpert」（同「MPX」）を紹介する。