曲管射出成形技術「RFM」による金属配管部品の樹脂化

摘要

当社は、1953年創業の射出成形·真空成形·シート押出しを3本柱とする熱可塑性樹脂の加工メーカーである。射出成形と真空成形の製品分野では、テレビや複写機部品などの家電·OA関連、パチンコやパチスロ部品などのアミューズメント関連のほか、住宅設備機器関連、産業機器関連、輸送関連などがあり、シート押出しの製品分野では、食品包材関連、産業資材関連など多岐にわたっている。残念ながら自動車や自動二輪車関連での採用はあまり多くなく、本稿で紹介する曲管射出成形技術「RFM」を足がかりに拡大を図っているところである。当社が得意とする加工技術は、射出成形ではガスインジェクション技術と金型内溶着技術であり、RFM はガスインジェクション技術を基本に改良した技術である。真空成形では2つの真空成形品を工程内で熱溶着して一体化するツインシート成形技術、シート押出しでは最大5種7層の多層構成を共押出しでシートにする多層化技術を得意としている。