金型の未来を拓く技術者たち 126: 現場の効率化を推し進め短納期、高精度化が進む試作ニーズに応える

摘要

菊池製作所は、部品の試作から量産までをトータルで担う「一括一貫体制」を強みとする。主力の試作では、マシニングセンタ（MC）による削り出しに加え、金型を使った成形や板金加工にも対応。樹脂の射出成形やマグネシウム成形、ダイカスト、金属プレスなど幅広く手がけ、それらに用いる金型づくりでも高い技術力をもつ。近年は、今後の成長が見込まれるロボット産業に目を向け、大学発のベンチャー企業に出資する新たな取組みにも力を入れている。内田学さhと山崎悠佑さhは、東京都八王子市にある同社の第三工場で試作のための金型製作に携わっている。新製品の開発期間が短くなる中、金型製作にもさらなるスピードが求められるようになった。中堅技術者として課題に向き合う2人に話を聞いた。