「次世代光学製品共創ネットワーク」の活動から得た、CVD炭化ケイ素の加工技術

摘要

「次世代光学製品共創ネットワーク」（以下、ネットワーク）は、経済産業省平成29年度地域中核企業創出·支援事業に採択された事業である。関西に多く存在する独自技術·高品質部材の開発を行う中堅·中小企業を組織化し、IoT社会を支える光学製品を開発する大手メーカーに対して、技術課題の克服に向けた提案を行う事業として、2017年度に実施した。図1に実施体制、図2に提供可能な技術を示す。関西でのガラス製造は、神功皇后が和泉国でガラス玉の製作を始めたことが起源とも言われており、大阪工業技術研究所［現·（国研）産業技術総合研究所関西センター］の光学ガラス製造技術をはじめ、関西には時代時代で必要になった光学部品製造の技術やノウハウが、地域の産業として、企業、大学、公設試験場に綿々と受け継がれている。