ダイカスト No.222：ダイカストおも型用2層構造球状黒鉛鋳鉄の開発

摘要

ダイカスト鋳造は高速·高圧で溶湯を金型に注入する鋳造法であるため、金型には繰返し応力が負荷される。 こうした状況下で使用される、おも型には大きな負荷に耐えられる強度はもちろhのこと、型が割れないような高い伸びや耐衝撃性を有することが必要である。ダイカスト金型のおも型用材質としては、JISにより鋳鋼と鋳鉄が規定されている。 しかし、大物品の固定型や型構造が複雑な場合にはコスト高になるものの、靭性の面で鋳鉄より有利な鋳鋼(SCMn 2A、SCMn 3A)を使用するケースが多い。 今回、ダイカスト金型のおも型用鋳鋼品の代替として、強度と靭性を有した2層構造球状黒鉛鋳鉄（商品名：ノビダク·Nobi-Duc）を開発した。