CAD/CAM·プレス No.326：プレス金型向け成形性見込み支援機能

摘要

プレス金型でパネルのトライアウト·補正工程の工数および作業期間は金型の設計·製造全体の中で大きな割合を占める。 そのため、金型製造のコスト削減および納期短縮を達成するために、プレス成形時に発生する割れ、しわ、歪みなどの対策をダイフェース設計など前工程で織り込むことにより、この工程の作業量を削減する必要がある。 成形時に発生する問題の予測や対策の検討にCAE 解析の成形シミュレーションが広く利用されているが、そのためのモデルの作成と繰り返し解析するためのモデルの修正に多大の工数がかかっている。 また、この解析用のモデルは金型加工では多くの場合は直接使用できず、CAMでNCデータを作成する際にも同様のモデルの修正を行っている。 本稿では、スプリングバック補正など成形性を見込hだモデルの形状作成を支援することを目的に、当社で開発した成形性見込み支援機能の概要を紹介する。