ダイカスト工場の原価と生産技術を再考する～製造·技術·経営·コンサルの視点から～生産技術向上（品質向上）による原価低減 データ

摘要

ダイカストのデータ収集で大切なことは、信頼できるデータを得ること。ダイカストを始めとする鋳造は変動する要因が多いため、データ収集時の状態やパラメータが正確に把握されている必要がある。データの収集ごとに状態が変化していない、または変化を把握していることである。ある目的により確認したい項目に対して、そのほかの項目が一定の状態でデータを収集することを徹底する。データを収集する担当者には、一定にする必要がある項目を具体的に示し、かつ、どのような状態かを確認し共有する。さらに、収集の意図を伝え、理解させることが重要である。収集者がその意図を十分に認識しているか否かで、状態の変化の把握程度や精度が異なってくる。収集担当者に対しての指示が不完全であるがために、データの信頼性が損なわれることがある。技術員や管理監督者は十分に説明し、実行させ信頼できるデータを収集する必要がある。