金型技術者が知っておきたいCFRP·CFRTPの基礎知識：CFRTPの課題と今後の展望

摘要

前回は熱可塑性樹脂を用いたCFRTP成形方法各種の特徴や課題をはじめ、CFRTP成形が着目されている理由として筆頭にあげられる成形サイクルの短縮によるコスト低減は、現状ではかなり難しいことを解説した。CFRTPは確かにハイサイクルが可能であるが、現状では決して安価ではないことは現場サイドでは広く周知されていることなのである。ならばCFRTPの未来は明るくないのか。現状の課題を克服するためにはどうしたらよいのか。これからのCFRP、CFRTPの将来性はどうなのかなど本稿では順に解説していく。