循環型超硬合金「Cシリーズ」の鍛造加工事例

摘要

超硬合金の主原料であるタングステンやコバルトはレアメタルであり、100％輸入に頼っている。特にタングステンは昨今の急激な価格の高騰に加え、供給がストップする可能性すら危倶されているため、超硬合金を国内で再生循環することが強く望まれている。超硬合金のリサイクルにおいては、環境に配慮したプロセスであることが重要であり、われわれは、廃棄物質をほとhど発生させることなく、かつ加熱処理が極めて少ないCO_2排出量の削減に貢献した省エネルギーでクリーンなリサイクルプロセスを確立し、また、このリサイクルで得られた再生原料を使用した循環型超硬合金「Cシリーズ」を製造することに成功した。以下にその特徴と使用事例について紹介する。