サムテックの技術の特徴と今後の挑戦

摘要

当社は創業1913年、設立1949年の大阪府相原市に本社を置く、資本金9,500万円、従業員285名の中小企業である。設立以来60余年にわたり、熱間鍛造を主体とした塑性加工技術と、それを実現する金型の設計·製作技術によって自動車用素形材を成形してきた。この間、トランスファービーム方式による自動送り装置の開発、誘導加熱炉の実用化によるスケール問題の解消、ベアリング内外輪の親子鍛造といった、今では当たり前になっている鍛造技術を「日本で初めて」開発し、技術によって品質向上やコスト低減を達成することにより、時代のニーズに応えてきた。また、近年は環境問題を21世紀の世界的な課題であると捉え、省資源化対策、環境汚染対策、温暖化対策、代替エネルギー対策などに積極的に取り組hでいる。本稿では、当社の技術の特徴および今後の挑戦について述べる。なお、筆者は本年2月に当社の社長（第4代目）に就任したばかりである。