プレス成形時の伸びフランジ割れ評価·予測手法の開発－ひずみ勾配に着目した新評価指標の構築

摘要

アーム、フレームなどに代表される足回り部品の板金プレス工程において、代表的な生産不具合である伸びフランジ割れの撲滅が課題となっている。伸びフランジ割れとは図1のように、板端がエッジ方向に伸ばされて発生する割れのことである。工程検討段階において成形シミュレーションなどを用いて割れ発生有無の評価を行っているが、伸びフランジ割れの評価指標が精度的に不十分であることが慢性不具合化の一要因となっている。今回、ひずみ勾配という新しい評価指標に着目した伸びフランジ割れ評価方法を構築した。