蘇生の歴史：25.ルネサンス期（11)：解剖学の変革-8-Andreas VesaHus ：心肺機能の新知見

摘要

アンドレァス.ヴエサリウスは，人体解剖およ び動物の生体解剖により，肺動脈は肺への栄養を 送るのには過剰な血液が流れていること，右心室 の血液は心室中隔の孔を通して左心室に流入しな いこと，染めた飲み物を与えると肺胞周囲が染ま ること，などを発見した。また，右心房にペース メーカーがあることも発見した。そして両側気胸 が起こると肺力《膨らまずに死に至るせ、陽圧換気 により生命を維持できることを発見した。これら の新知見は，心肺蘇生の発想をもつ基礎となりう るものであった。