製造用機械·ソリューション編－自動車部品製造用機械·ソリューションの最新情報：7.溶接機器の最新情報

摘要

自動車部品におけるアーク溶接は、ワークが薄板のため全て1パスで行われる。 そして、自動車部品では溶接トーチの走行速度が生産時間に直結するため、溶接構造物の大半の溶接は1m/minを超える速度で行われる。 このような生産条件下で自動車の生産現場で最も普及している溶接法は、「CO{sub}2/MAG溶接」や「MIG溶接」などの消耗電極方式のガスシールドアーク溶接である。 CO{sub}2溶接法は図1に示すように、炭酸(CO{sub}2)ガス雰囲気中で、消耗性の電極である溶接ワイヤと母材との間に発生させたアークを熱源としてワイヤや母材を溶融させ、溶接部を大気などの周辺環境から保護しながら溶接する方法である。 また、アルゴン(Ar)などの不活性ガスに酸素や炭酸ガスなどの酸化性ガスを10％以上混合してガスをシールドガスとするものがMAG溶接であり、ArのみをシールドガスとするものがMIG溶接である。 現状では、ソリッドワイヤを用いたCO{sub}2溶接が最も一般的であるが、自動車部品の材質や要求される溶接品質によってはMAG溶接やMIG溶接も適用される。