自動車車体に適用される異種材料接合技術とその評価技術

摘要

自動車の燃費·環境性能の向上には、HV、EV など、燃費向上およびCO2の排出量が抑制できる 動力系への転換のほかに、車両重量を低減させる ことも有効である。一方で、衝突安全性能を向上 させるためには、衝撃エネルギーを吸収しながら 乗員の生存空間を確保するために「衝撃を吸収す る部位と変形しない強固な車室」が必要であり1）、 車体重量が増加する傾向にあった。そのため、最 近の自動車の車体開発には燃費·環境性能と衝突 安全性能を両立させるための材料および構造の選 択が求められている。さらに、環境性能の向上は 幸一台あたりの効果で考えるべきではなく、普及 車両総数での効果で論じるべきであり、環境負荷 低減率の普及性の点から低コスト化も重要であることが指摘されている。