新世紀冒頭に軒並み業績悪化人員削減や再編措置を上積み

摘要

米国化学企業にとって，2001年は大幅な業績悪化の年となり，第4四半期（4Q）の落ち込みはとくに大きかった。 2000年後半から2001年初めの天然ガス価格高騰による原料·エネルギー·コストの異常高騰に始まり，3月には長期景気拡大を続けてきた米国経済が，ITバブル崩壊を機に景気後退に突入，内需不振に加え，数年来のドル高により輸入が増加する一方，輸出が減退して，化学貿易収支が赤字に転落する月さえ出てきた。