日本の製造業のものづくり戦略

摘要

日本のものづくりは分岐点に立たされている。あまりにも近視眼的になり，あるいは，やるべきことをせずに放置すると，正しい選ぶべき方向性を見失い，取り返しのつかないところまで追い込まれてしまう。しかし，現時点においても，日本の美徳とされる忍耐で，本質的な問題点が埋もれてしまっている。あまりにも，直近の経営的な観点から効率的な生産方式やモジュール生産方式を進めてきた結果，着実に技術の流出や空洞化が起こりつつあることは事実である。