製造業において分業化,グローバル化が進むなか,サプライチェーン全体での化学物質管理は地球環境に関わる重要な課題として国際的にも認識されており,持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD:World Summit on Sustainable Development)が掲げる2020年の世界目標や,この目標を達成するための国際的なアプローチ“SAICM”(Strategic Approach to International Chemicals Management)が国際連合の枠組みの下で取りまとめられている。SAICMでは化学物質のリスク評価に基づく適正な使用や,ライフサイクル全体の管理が目指されており,成形品中の化学物質についても焦点が当てられている。
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