現地力発揮しグローバル展開を

摘要

関西ペイントは国内シェア20％を有する総合塗料メーカー大手で,世界でも上位10社に食い込hでいる。特に自動車用塗料は技術力の高さに定評があり．自動車メーカーの海外進出に対応してアジアの新興国を中心に海外拠点を広げてきた。そして, 2008年のリーマンショック以降は,従来からのコアビジネスである自動車用塗料に加え, 新興国での大きな需要拡大が見込める汎用塗料,特に建築用塗料を第2のコアビジネスへと育てあげようとしている。2011年には南アフリカの塗料最大手メーカーを買収, 最後のフロンティア市場と言われるアフリ力大陸に橋頭保を築いた。この買収は,建築用塗料をコアビジネスとする新たなグローバル戦略の一環だ。日本の塗料需要が伸び悩hでいる中，「塗料産業はグローバルにみれば一大成長産業」と強調する石野博社長に,グローバル展開の現状や戦略を問いた。