2017年は前年割れ 天候の影響を受ける

摘要

炭酸飲料の2017年12月分と1月～12月累計分を日本清涼飲料検査協会が集計した。2017年年間の生産量は、125万2280klで前年比95．8％だった。前年を下回る結果となった。理由は、消費地東京を中心とする首都圏の夏の長雨や台風の影響、秋の低温など、炭酸飲料にとっての逆風が吹いたことだ。「コーラ」は48万5千kl（前年比98．0％）でほぼ横ばい。トクホコーラやゼロコーラなどで市場を刺激したが、イマイチ伸びに欠けた。「透明飲料」は29万kl（92．5％）で低調に終わった。〝透明″はブームであるが、炭酸飲料では消費者にインパクトを与える印象が薄かった。「果汁5％未満」は24万4千kl（118．6％）で前年を上回った。ひとり気を吐いている。「ジンジャエール」は6万4千kl（103．7％）。大人向けの炭酸飲料としての位置を固めた。ノンアルコール飲料の対抗馬になりつつある勢いだ。「クリームソーダ」は7万3千kl（96．2％）で、近年は高い伸び率を示していたが、17年は前年を割った。「炭酸水」は2万8千kl（102．4％）。お酒の割材としての飲用をはじめ、炭酸効果による血行促進で飲用する人も増加している。「炭酸ドリンク」3万6千kl（76．7％）。は、以前のような勢いが薄れている観がある。