国内石油サプライチェーンの維持―重質油分解能力の向上―

摘要

総合資源エネルギー調義会基本計画委員会（第3回会合）は19すに開催され、「資源エネルギー政策の見檀しの基本方針」（案）をまとめた。うち石油政策については、目指す姿として、エネルギー安全保障を強化していくためには、石油製品の「サプライチェーンの維持」は重要な課題としている。原油の垂質化や需要減退等の構造的変化を踏まえ、石油事業者が行う重賞油分解能力の向上、精製機能の集約強化等の抜本的な構造調整等を促進し、競争力の強化が重要としている。実現に向けた基本戦略としては、国内における石油の安定供給を担いうる石油精製業の構築を目指す。具体策は、①東質油分解能力の向上や、石油化学等の異業種との戦略的連携による石油コンビナート全体の競争力強化·精製機能の集約強化による経営基盤の強化、②国内石油製品需要の変化（白油化）及び構造的需要減等に対応した競争力のある精製能力の確保、③低品位な石油留分から付加価値の高い石油留分を製造する技術や、重質油やオイルサンド等非在来型原油の利用性を高めるための技術等、革新的な石油精製技術の開発などをあげている。