石油販売仕切横ばい、売上は減少市況下落で収支が悪化

摘要

全国中小企業団体中央会による6月の「中小企業月次景況調査」によると、DI値は、前月と比べて「売上高」「販売価格」を除く6指標が上昇した。「景況」など6指標の上昇は7カ月連続となっているが、上昇幅は僅かである。「景況」は、全体では小幅な上昇を見せたものの、製造業は10カ月ぶりに僅かながら悪化した。中小企業の景況は、内需低迷や販売価格の低下、業種間格差の拡大、原材料価格の上昇など、先行き懸念材料が多く、全体的には、改善の動きが停滞している。各地の情報連絡員からの報告によると、石油関係では、神奈川県の燃料店が、前年と同様に、消費者の員控え等により、売上は減少している。京都府では、原油価格の下落に伴い、ガソリン価格は5月下旬以降値下げが続き、市況は値下げ幅以上の値下がりとなり収支は悪化している。また、5月に引き続き組合員SSの閉鎖は3カ所、非組合員の1社が自己破産するなど厳しい状況が続いている。