二次性副甲状腺機能亢進症病態解明の進歩

摘要

著明な副甲状腺過形成を呈する二次性副甲状腺機能亢進症は，高回転骨や血管石灰化につながる，腎性骨異栄養症のなかでも最も重要な異常である。 副甲状腺ホルモン（PTH）の分泌は，腎不全では低かレシウム血症，活性型ビタミンD（1，25D）の低下によって刺激されていることが知られている。 しかしながら，これらの古典的分泌刺激が補正されているにもかかわらず，PTLH分泌が亢進している症例が多数存在することは，これ以外の機序が働いこいることを意味する。