食事改善によるがh予防をめざした介入研究

摘要

栄養とがhに関する介入研究の多くは，特定成分をサブリメントとして投与する一種の化学予防である.し かし.研究スタッフの参加者への指^などにより食事内容を変化させることで，がh予防をめさす介入研究も実施されている.食事内容の変化としては，脂質摂取mの減少，食物繊維や野菜?果物摂取の増加などがあ り，エンドポイントについてもがh発生のほか,大腸腺腫や乳がhの再発も用いられている.こうした研究の 代表1列としては，Polyp Prevention Trial. Women's Health Initiative Randomized Controlled Dietary Modification Trial, Canadian Diet and Breast Cancer Prevention Studyなどがあげられる.しかし大部分の硏究 は，明らかな予防効果を示してはいない.その理由として，食事とがhリスクとの間に真に関連がない.あつ ても弱いことのほかに，食事改善の介入効果が計画よりも小さい，介入期間が十分ではない，がhリス クの低減には中高年期ではなぐより早期の食事改善が必要，などが指摘されており，これらの克服には多大 な困難を伴うと考えられる.一般には.介入研究のほうがコホ一ト研究よりも質の高いェビデンスが得られる とされてはいるが.介入研究のみで十分なェビデンスが得られない状況では，コホー卜硏究など観察硏究による検討もまた必要であろう.