米国のNational Comprehensive Cancer Network (NCCN)とEuropean Society of MedicalOncology (ESMO)からGISTの診療治療ガイドラインが示された.これらのガイドラインは多くの点で日本でもGISTの指針として大も)に役に立つものである.しかし,欧米と日本のGISTの発見と診断,そしてその治療における薬剤の適応に部差があるため,注意して参考にしなければならない点もある.特に,検診で見つかることの多い上部消化管の無症状粘膜下腫瘍の手術適応や,これらの小さい腫瘍への腹腔鏡(補助)下手術の適応,イマテニブ耐性GISTの治療指針などには,欧米と日本でのGIST治療指針に相違があるのが現状である.
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