オーディオストリーミングのための知覚品質に基づくQoS制御方式

摘要

従来，Quality of Service（QoS）制御は遅延量や単純な送受信間でのビットの誤り率であるところのBit Error Rate（BER）を元に制御を行ってきた。 しかし，こういった従来の品質制御方式では，BERというコンテンツによらない絶対的な値を元に制御をはかるため，ユーザ個人個人の要望や，コンテンツごとに柔軟な対応，制御をすることが極めて困難である．人間が音声や映像を評価しようとした場合，BERで評価しているわけではなく五感による知覚での評価を行っている。そこで本稿では，人間の五感に基づく知覚品質を用いたQoS制御方式を提案する。 知覚品質値を指標としてQoS制御に用いることでユーザ個人個人の要望や，コンテンツごとに柔軟な対応，制御をすることが可能になり，帯域の有効利用がはかれることを示す。