「超」あるいは「極」の技術と高温強度3.次世代ガスタービン用超合金とコーティング材の高温強度

摘要

本講座の第1回において述べたように，次世代超高温高効率ガスタービンの開発に向けて，耐熱新材料開発の観点から種々のチャレンジがなされている。 そのなかで信頼性や経済性，さらには易メインテナンス性が重hじられる構造物·部材等の材料として，金属基のNi基超合金（場合によってはCo基，あるいはFe基の合金）が依然として代替えできない材料であることは現状の事実である．そして，それらの超高温強度化と長時間強度確保に向けてたゆまない研究がなされている．それらのキーワードはまさに超と極といえよう．そこで，本稿前半では，先進Ni基超合金の開発動向について紹介するとももに，今後の課題について述べる。 また，後半においては,過熱·耐環境保護の観点から不可欠となっているコーティング技術を取上げ，それらの高湿強度についての現状と課題について紹介する．