静電散布とエアアシス卜機能を組み込み防除効果の高い農薬散布機を開発

摘要

露地栽培に比べて病害が発生しやすいと言われる施設園芸。施設の大規模化にともない、防除作業は重労働となっている。散布装置の開発も進hでいるが、未だ手散布と比較すると防除効果は低いという。農研機構生研センタI基礎技術研究部の吉永慶太主任研究員らは、薬液の付着性を高める静電散布技術に加えて、風で薬液を作物の奥にまで送るエアアシスト装置を組み込hだ散布機の開発を進めている。密閉された園芸施設内では湿度が高まりやすく、露地栽培に比べて病害虫が発生しやすい。時に大量発生を招くこともあるため、頻繁に農薬を散布するなどの病害虫防除を徹底する必要があるが、農薬を浴びるのを防ぐため、カッパ、マスク、手袋を装着しての作業は決して楽ではない。ましてや施設内の気温が上がる夏季は過酷な労働となってしまう。園芸施設の大規模化が進hでいることもあって、病害虫防除の労働負担の軽減を目的に農薬散布装置が実用化されているが、散布ムラが生じてしまい、薬液がかからなかったところから病害虫が発生してしまう。手散布と比較すると防除効果は低いと言われている。■h^'i'j ma/j/農研機權生研センター基礎技術研究部主任研究員吉永慶太