カルシウム剤葉面散布による加工用トマト栽培における尻腐れ果の発生防止技術

摘要

野菜に必要な要素のうちカルシゥムは、根による水の吸収とともに、植物体内に吸収され、水の移行に伴って移動する。植物体内の水の移行は、気孔からの蒸散に伴う動きのほかに、根庄によるものがあるが、カルシゥムは移動しにくい元素とされている。カルシゥムが欠乏すると、トマトでは尻腐れ果が発生したり、心葉部分め葉縁が黄化 - 壊死する。トマトの尻腰れ果は、夏季高温時に土壌が一時的に乾燥した場合に発生しやすい。 土壌の乾燥ほ、根からのカルシウム吸収量を著しく低下させ、カルシウム要求量の多い肥大期の果実の花落ち部分が水浸状になり、やがて褐変 - 黒北 - 陥没して、「尻腰れ果」となる。