省力化、軽労化、施設化を考えたモモの平棚栽培への取組み

摘要

ハウスモモの平棚仕立て栽培については本誌の第五二巻第九号から第五三巻第一号で詳細に説明したが、今回は露地モモを中心に解説する。 モモの仕立て方は、立木仕立てと棚仕立てに大きく分けられる。 立木仕立ては、基本的には開心自然形整枝であり、従来は三本主枝が一般的であった。その名残はまだ多くの産地でみられるが、近年はおもに二本主枝が採用されている。その他に、昭和五十年代から六十年代にかけてユスラウメやニワウメ台の樹で主幹形整枝が行われ、それが共台でも用いられたが、あまり良い成果が得られなかった。一方、長野県では斜立主幹形整枝が開発され、県外へも普及しっつある。 また、開心形、大藤式、Y字形、アポロ整枝などが試作されている。