日本ホウレンソウ紀行（20）: 「消費者ニーズとの狭間で榊の自然農法」

摘要

環境保全意識の高揚や安全、安心な農産物を求める消費者の声が高まる中、生産者にとっても作業がより安全な有機栽培を選択し、有機JAS認定を受ける農家は全国的に増えつづけている。 高齢者でも栽培しやすいホウレンソウの場合、農業振興の一環として県、自治体、地元JAの支援の下に生産者グループが組織され、恵まれた条件の下で「安全、安心」を目指す栽培に取り組むケースが多く見られる。 このような場合、県からは技術指導を、県と自治体からは経済的援助を、さらにJAからは販売先の確保など営業面での支援を受け、生産者が経済面でも技術面でも安心して生産に励むことのできる体制が整えられている。