果樹研究最前線164: 小型懐中電灯によるモモ赤肉症の簡易な判別方法

摘要

近年、異常気象が続いていますが、モモにおいても異常果（果肉障害果）が多発する傾向があります。 果肉障害果といえば、他県では主に「水浸状果肉褐変症（みつ症または果肉褐変症）果」が思い当たりますが、岡山県では、「赤肉症果」と呼ばれる果肉障害果の発生が認められております。 岡山県のモモは果皮着色、果肉内着色とも少ない「白いモモ」として高い付加価値を得ています。 しかし、本来は果肉内着色しない品種でも、果肉が赤く着色する症状（赤肉症果）が多発する傾向があり、外観からは判別しにくいため、問題となっています。