土着天敵類の果樹ハダ二類に対する密度抑制メカニズムの解明-ハダァザミゥマの定着性はハダ-が張る網の械により醫される-

摘要

ハダ二類は、果樹をはじめとするさまざまな園芸作物で難防除害虫として有名です。その一方で、自然界ではハダ二類を捕食する土着天敵類がハダ二の密度を低く保つのに有効に働いていることが知られています。そのため、近年、これら土着天敵類を利用した防除技術の開発を目指して、研究が精力的に進められています。現在、生物多様性の大切さに対する関心が高まっていますが、果樹園ではカブリダ二類や捕食性昆虫類といつた多様な土着天敵が発生することが知られており、これらを活かしたハダニ防除技術の開発が期待されています。一方で、ナシ、モモ、リンゴなどのバラ科落葉果樹では、ハダ二のほうもナミハダ二、カンザヮハダニ、ォゥトウハダ二、ミカンハダニ、クヮォオハダニ、リンゴハダニといつた多くの種が問題になるという特徴があり、複数種のハダ一一が同時に発生するケースも多く知られています。