直腸癌術後局所再発に対して術前化学放射線療法にてpCRを得た1例

摘要

症例は57歳，男性で，直腸癌に対して低位前方切除術が施行された。病理診断は直腸癌（Ra), 2型，tub2>tubl, pSS, INFb, int, ly2, v2, pPMO, pDMO, no, MO, HO. PO, fStage 11であった。本人希望により術後補助化学療法は行 われなかった。術後無再発で経過していたが，2年11カ月後局所再発を認めたため，CPT-ll + UFT/LV + RT50Gyにて術 前化学放射線療法を施行した。術前化学放射線療法により画像上partial response (PR)を得たが骨盤内臓全摘術を施行し， 病理学的に腫瘍細胞を認めなかつたためpathological complete response (pCR)と判定された。