有効性評価に基づく胃がh検診ガイドライン（普及版）

摘要

胃がhは，わが国における擢患数が103，685人（1999年推定数），死亡数が49，535人（2003年確定数）であり，擢患数では第1位，死亡数では肺がhに次いで2番目に多いがhである。 平成13年3月に公表された，平成12年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金がh検診の適正化に関する調査研究事業新たながh検診手法の有効性評価報告書（以下，久道班報告書第3版）において，胃がh検診については，胃Ⅹ線検査が「死亡率減少効果があるとする相応の根拠がある」，ペプシノゲン法が「死亡率減少効果を判定する適切な根拠がない」，ヘリコバクターピロリ抗体は「死亡率減少効果がないとする相応の根拠がある」と判定している。