演奏?録音ともすばらしい「ラインの黄金」

摘要

ペンタトーンクラシックスによるワーグナー生誕200年記念プロジェクトは，ベルリン放送交響楽団をはじめ多くの歌手たち，ベルリン?フィルハーモニー（ホール）その他の協力を得て，昨年中に予定していた6作品の演奏会とその録音CDをすでに発売,その都度この欄でご紹介してきた．ドイツ火のワーグナーに対する畏敬の念は日本人の想像をはるかに超えている．当初この企画を聞いたときには，これほどの大プロジェクトがほhとうに実行されるのだろうかと危ぶhだものだが，「オランダ人］に始まり「マイスタージンガー」「パルシフアル」と続くうちに，筆者も完全にこの大プロジェクトの応援団の一人になりきってしまった．そのうえ，歌は大好きだがワーグナーはどうも...という家内までがいつのまにかいっぱしのワーグナー?フアンになっていたのには正直驚いた。