部分エステル化エポキシ樹脂の合成法の開発

摘要

エポキシ樹脂とは分子内に二つ以上のオキシラン環を有する樹脂の総称で，熱硬化性樹脂として接着剤や塗料に用いるベース剤の原材料として汎用的に使用されている。当社のエポキシエステル製品群は，このエポキシ樹脂のオキシラン環にアクリル酸およびメタクリル酸を開環付加させることによって生成するエステルであり，（メタ）アク リロイル基の不飽和結合による紫外線硬化性を付 与した製品となる。一方で，エポキシ樹脂の一部 のオキシラン環のみ（メタ）アクリル酸と反応し た部分エステル化エポキシ樹脂は，分子内にオキ シラン環と（メタ）アクリロイル基を同時に有す ることから，熱と紫外線等の活性エネルギー線と のいずれでも重合可能となる。