日本ゼオン·田中社長～エラストマーと高機能材料を両輪で成長－2020年のありたい姿に向けて風土改革を一層推進－

摘要

日本ゼオンは、2020年のありたい姿である売上高5，000億円に向け、エラストマー事業や高機能材料事業で成長に向けた施策や、風土改革を推進している。エラストマー事業における成長ドライバーの一つであるS－SBR（溶液重合スチレン·ブタジエンゴム）については、シンガポール·ジュロン島で第2系列（年産3万5，000トン）の稼働を2016年4月に開始する予定であり、トップグレードの技術開発にも注力している。さらに、氷見工場（富山県氷見市）で液晶テレビ用位相差フイルム設備の再増強（年産2，400万m~2）を決定したほか、徳山工場（山口県周南市）ではSGCNT（スーパーグロース法カーボンナノチューブ）工場の稼働を2015年11月に開始し、事業拡大に向けた投資も推進している。2015年の事業環境や今後の展望などについて田中公章社長に聞いた。