ASEANの設備投資動向(上)～マレーシア／ネシアで大型案件進捗－日本企業がタイで高付加価値製品を事業化／増設案件も多数－

摘要

経済産業省の世界石油化学製品需給動向によると、ASEAN地域のエチレン系誘導品、プロピレン系誘導品需要は2014年から2019年にかけ、それぞれ年平均3．4％（エチレン換算で2013年の680万トンから2019年に840万トンへ）、3．9％（プロピレン換算で510万トンから640万トンへ）伸長する見通しだ。これに伴い、同地域のエチレン系誘導品、プロピレン系誘導品生産能力はこの6年間でそれぞれ8％（1，240万トンから1，340万トンへ）、27％（200万トン増の950万トンへ）拡大する見込みで、中でもマレーシア、インドネシアでは石化コンプレックス新設など大型案件が多数計画されている。また、タイでは日本企業による高付加価値製品の事業化に向けた案件が目立つ。本稿ではまずタイ、マレーシア、インドネシアについて、次号ではシンガポール、ベトナムについて動向を詳報する。