MMA、アジア需給が10月後半から徐々にタイト化～AN減産で

摘要

MMA（メチルメタクリレート）のアジア需給が10月後半から徐々に引き締まる可能性が出てきた。AN（アクリロニトリル）市況の悪化で、中国のANメーカーが9月後半から減産しているためで、すでにMMAのアジア市況は底値感が出始めている。MMAのアジア市況は7月前半のトン当たり2，600～2，650ドルから現在2，200ドルまで下落している。これは、①液晶LED（発光ダイオード）テレビの販売不振でPMMA（メタクリル樹脂）シートの需要が低迷②中国政府の金融引き締めで中国のユーザーの資金繰りが悪化③日本からアジアへのMMAの輸出が増加していることが背景。