タイの石化事情、今後さらに投資活発化予想～APIC2011より（3）－マブタプット工業地区の環境紛争も解決へ－

摘要

タイでは2010年、国内全休で良好な経済状態が続く一方、石化業界の動きも活発だった。ラヨン県マブタプット地区で大規模なエチレン設備が複数完成し、同年に稼働を開始、生産能力が大幅に増加した。これは同地区の環境紛争が収束に向かっていることも大きな要因。事態の成り行きによっては同国の経済成長を阻む重大要素となり得たが、その懸念が解消しつつある。日本企業をはじめとする海外企業との合弁による新設計画も相次いでおり、今後、タイの石化産業の存在感がますます高まっていくと予想される。