(S244)オーステナイト界面からのフェライト核形成に関する簡易的なPhase-field シミュレーション

摘要

鋼材の組織制御においてオーステナイト（γ）からのフェライト（α）変態における核形成挙動は重要である．特に，均一核形成と比較して必要な変態駆動力が低下する，“不均一核形成”が重要である事は明白であり，例えば，硼素(B)添加による焼き入れ性向上について，B がγγ 界面に偏析する事で界面?????が低下し，その結果α の核形成頻度が低下するメカニズムが提唱されている(例えば[1])．一方，組織形成????????を材料開発に援用する試みが近年盛んとなっており，その中でもPhase-field(PF)法は大きな注目を集めている．しかし，PF 法はその枠組みの中だけでは，系の自由?????が増加する過程を表現出来ない事も有り，不均一核形成を取り扱った研究例は少ない．従って，本研究ではPF 法を用いて実用上重要なγγ 界面上のα 核形成挙動を取り扱う手法を確立する事を目的とする．