(S348)電気化学測定による亜鉛-鉄合金投射コーティング腐食機構の解明

摘要

鉄鋼材料の防食には溶融亜鉛めっき、電気亜鉛めっきが施されることが多い。これらのめっき法はめっき処理過程で排水が生じるため、それを適切に処理する必要がある。近年、Fig.1 のように鉄核-亜鉛合金粉末を鋼板に打ち付けることで物理的にめっきする処理法が開発された。この処理法によるめっきの物理的性質は結晶構造などに依存することが明らかになってきたが、防食性に関する基本的検討は未だほとんど行われていない。従って、本研究では主に亜鉛と鉄から成る合金微粒子を金属表面に高速で連続投射することで形成されるめっきによる防食メカニズムを電気化学測定によって解明することを目指した。