(S188)ローラレベラー矯正とねじり付与によるコイル材の高真直化

摘要

近年，伸線におけるさまざまな工程において真直度が高くねじりの少ないワイヤの需要が高まっている1)．伸線ワイヤをボビンに巻きつけるのではなく，Fig. 1 に示すように，貯線釜（円筒容器）にコイル状に一時収納するさい，ワイヤは曲げと円筒容器一周あたり 360°ねじりを同時に受けて塑性変形する場合がある．その組合せ応力のため，Fig. 2 のように，ワイヤは円筒容器から取り出しても曲げとねじりが残ることがある．本研究では円筒容器収納前の矯正とねじり付与加工が，円筒容器から取り出したあとのワイヤ形状改善（高真直化，ねじり抑制）におよぼす影響について検討した．