重畳磁場電磁浮遊法を利用した中炭素鋼（S45C）の過冷却凝固

摘要

無容器凝固プロセスは、溶融試料のるつぼとの接触を排除することによって、不均一核生成サイトを減少させることができる。 そのため、大きな過冷却状態を得ることができ、融液中の本質的な核生成の挙動を知ることができる。また、静磁場を印加した重畳磁場レビテーションでは、浮上液滴内の流動を抑制することができ、過冷度だけでなく流動が凝固組織に与える影響を明らかにすることができる。 本研究では、中炭素鋼（S45C）において、溶解条件が過冷度に及ぼす影響および過冷度と流動が凝固組織に及ぼす影響を調べた結果を報告する。