PETフィルムラミネート用ぶりきのフィルム密着性に及ぼす表面処理の影響

摘要

近年、環境負荷の低減を目的として、容器用材料の分野でも水洗、塗装、焼き付け工程が不要なラミネート缶の需要が増加している。 この缶用ラミネート基材としてはフィルムとの密着性に優れることからTFSが用いられているが、TFSより耐食性、外観（色調）に優れるぶりきを缶用ラミネート基材として用いることで更なる用途拡大が期待できる。 しかしながら、ぶりきは表面のSn酸化膜等の影響によりフイルムとの密着性に劣るという問題がある。 そこで、本報ではぶりきとPETフィルムとの密着性向上を目的として、ぶりきの表面処理を検討した結果について報告する。